本記事は給料に悩む理学療法士(作業療法士)向けです。
・ 理学療法士の年収は?
・ 理学療法士の給料を上げる方法3つ
・ 年収をあげないことのリスクは?
この記事を書いている私は元作業療法で29歳で東京都内に開業し、現在は年商1000万で、悠々自適に仕事をしています。
もともとは病院勤務で、給料は手取り21万、ボーナスは39万を年2回の年収330万程度でした。独身だったので、家賃に6万、光熱費に1万、食費に2万、娯楽に5万、勉強会費に月1-3万と、給料のほとんどを使用し、28歳で貯金も200万程度しかなく、将来の不安がつきませんでした。
今は平気でも、将来結婚、子育て、病気、老後になった時にこのままの給料では満足のいく生活ができないのでは…年齢が上がるにつれ、不安も大きくなり、毎日転職サイトを見る日々を送っていました。
そんな経歴の私ですが現在はマンションで整体院を開業し、満員電車に乗ることも、計画書やサマリーで残業することも、麻痺の人の歩行介助や車椅子移譲で腰を痛めることもなく、自分のペースで仕事をしています。そんな私が思うのは、「年収をupするのには、理学療法士(作業療法士)の肩書きにこだわる必要はない」ということです。
てな訳で、本記事は理学療法士(作業療法士)の未来に不安を感じて転職したがっていた頃の「過去の自分」に向けたアドバイスを書いていこうと思います。
理学療法士の年収は?
平均年収はサラリーマンよりも下で上がる見込みは今のところありません。
理学療法士の平均年収は407万!
厚生労働省の平成28年賃金構造基本統計調査によると、理学療法士および作業療法士の平均年収は31.8歳で約407万円となっています。
・平均年齢:31.8歳
・勤続年数:5.3年
・労働時間:163時間/月
・超過労働:5時間/月
・月額給与:280,700円
・年間賞与:701,200円
・平均年収:4,069,600円
31歳の平均年収は422万であり、理学療法士の年収は平均より少ない金額です。
なぜ年収が増えないの?年収の減少と資格者の増加
引用:キャリアPT
引用:理学療法士SGMの備忘録
こちらのグラフから言えることは、理学療法士の給料は減少する一方、資格取得者は増加していることです。
給料が増えない理由としては、3つあります。1つは資格者が増えすぎたことにより患者が足りなくて儲けが出ないこと。
2つめは新人職員の研修期間は給料が発生しても儲けがほとんど出ないこと。
もう1つの理由は診療報酬が下がり続け儲けが減ったことです。
これらを総合すると、今後『理学療法士の給料が増える』ことは絶対にないでしょう。
理学療法士の年収up方法:転職or副業or開業
給料を上げる方法は3つあります。
①給料がいい会社に転職する
②デイサービスを立ち上げ所長になる
③整体師として開業する
④副業する
年商1000万円の筆者は『開業する』という方法をとりました。
転職する(難易度低)
手堅く年収をupさせたいなら転職するのが一番楽な方法です。老健や訪問看護ステーションなど、2020年時点で月収30〜40万貰える勤務先がゴロゴロあります。
しかも20代で訪問リハビリに従事する人も結構いますので、経験年数や年齢は気にしなくても大丈夫です。
とはいえ働きながら転職活動をするのは大変なので、転職紹介会社を利用するのが吉。
『給料が30万以上』『土日休み』など希望を伝えるだけで、最適な会社をピックアップしてくれ、転職までの便宜を図ってくれます。
デイサービスを立ち上げる(難易度高)
デイサービスを立ち上げて所長になれば年収がupします。
ただしデイサービスはライバル社も多数あるため、軌道にのる可能性が低いのが難点です。なのでデイサービス立ち上げは、マネージメントの手腕に自信がある人にはオススメな方法と言えるでしょう。
整体院を立ち上げ個人事業主になる(難易度中〜高)
開業し自分のお店を持つことで、年収が大幅にupすることができます。
筆者はもともと手取り22万ほどの病院に就職していましたが、2016年7月に開業し、2017年に月商100万を超えることができました。
だけど整体院開業は、失敗すれば会社勤めの時よりも貧乏になる可能性もある諸刃の剣とも言える選択肢です。
開業するときはかなりの準備と努力と勇気と資金が必要です。
竹内さん:週末開業で56万
こちらは理学療法士をしながら、土日に副業として整体院での売り上げが56万を叩き出した竹内さんです。固定費と広告費を40万に抑えたとして、残りは16万。この方は本業もあるので、給料が25万と考えると合計して40万になります。年収レベルで考えれば480万(プラスボーナス)と考えればかなり稼いでいる部類に入ります。
番外編:↓成功談だけでなく、興味ある方は失敗談もどうぞ!
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副業する
副業といっても種類は様々ですが、私のオススメは『ブログ運営』です。
私は2018年7月からブログ運営を始め、現在は平均して月10〜15万円の副収入を得ています。
上記は収入のうちの1つで、ブログ開始から半年以降は1万円以上を保っています。
ブログの詳しいやり方については別記事をご参照ください。
年収をupさせないでいることのリスク
視点を変えて転職しないことのリスクを考えてみます。この先の人生では出費が多くなる時期が訪れ、年収の低いままで後悔する日がやがてきます。
ライフスタイルによる必要な資金はいくら?
生きていく上でかかる費用を想定してみます。
・ 結婚式:50〜200万
・ 出産費用:50万
・ 子供が成人するまでの費用:1,000万
・ マイホーム:2,000万以上
・ 老後資金:3,000万以上
現在の年収が400万円と仮定して、家賃や生活費などを引いて残った金額が70万と仮定します。
老後に必要な資金を何年で稼げるかを計算すると、3,000÷70万=42年かかります。(結婚などの資金は純粋に考えずに計算しました)
現状は大丈夫でも将来ゆとりある生活をするのは、結構しんどい感じがしますね。
あと30年理学療法士を続けるのは正直しんどい
「金がないなら夜も休日もアルバイトする」「気合で働き続ける」と、あなたはあと30年間以上休みなく働き続けられますか?
「将来のお金が不安な仕事」を続けるよりも、「自由に働ける」「お金も多く残る」仕事を選んだほうが絶対にいいです。
常に悩みながら40年も働くのって、かなりきついんじゃないかな…
独学が怖いならセミナーに通うのも1つの手
方法を知らなくて失敗することが怖い人にオススメなのが『開業セミナーに通うこと(コンサルタントに習うこと)』です。
2018年現在、理学療法士の開業コンサルは、ほぼ無料〜超高額、個人から大手企業まで豊富にあります。
経営コンサルは皆Facebookをしており、セミナー参加者は指導者が書き込むとコメントをします。そのコメントが深い程、指導者に対する信頼度が高い証拠なので、セミナーの満足度も高いです。
理学療法士の年収upは肩書きにこだわらなくてもいい話
年収upする方法について話をしましたが、ぶっちゃけ理学療法士(作業療法士)じゃなくてもお金は稼げます。一生PT、OTでいなくても大丈夫ですよ。なんなら、ダメになったら戻ることだってできます。
だからあまり悩まないで飛び込んでみてください、というお話でした。昔の私のように、年収で悩んでいる人の参考になれば幸いです。
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