29歳の作業療法士が東京で整体院を開業した方法

このブログでは、当時29歳の作業療法士である私が、東京都新宿区で整体院を開業したまでの道のりを紹介します。

 開業を決意した理由

2015年当時29歳。作業療法士として病院勤務・訪問看護ステーションで多くの患者様と接する中で、痛みに苦しんでいる人の多いことに悩んでいました。しかし、医療制度や時間的な制限の中で、根本的な解決に導くことが難しいと感じていました。

そこで、根本的な原因にアプローチできる整体に興味を持ち、毎月技術セミナーに通っていました。そして、自分の手で患者様を助け、心身ともに健康な生活を送れるようサポートしたいという思いから、開業を決意しました。

開業準備

資金計画：貯蓄200万円を活用

開業資金は、物件取得、設備・内装、各種許認可取得、ホームページ制作など、様々な費用に充てる必要があります。私は貯蓄していた200万円を活用しました。

開業準備は時間と労力がかかりますが、事前にしっかりと準備することで、資金を抑えながらスムーズに進めることができます。

開業後の苦労と乗り越え方

患者獲得の難しさ：SNSや口コミを活用

OTの開業において、患者獲得は大きな課題です。医療機関と異なり、保険適用外であることや、認知度が低いことが主な原因です。

そこで、私は以下の2つの方法で患者獲得に取り組みました。

1. ホームページ

• わかりやすく魅力的なホームページを作成し、施術内容や料金、アクセス情報を掲載
• ブログ記事とYOUTUBEで腰痛改善のストレッチを配信し、信頼性を高める

2. チラシ

• ターゲットを絞る：腰痛を訴求する内容でチラシを作成
• カーブスやジム等の運動関係の施設にチラシを置いてもらう
• 初回割引キャンペーンを掲載

チラシを3,500枚撒き終えたところで問い合わせがあり、初めて患者さんが来院していただけました。

経営と施術の両立：時間管理と効率化

OTとして開業し、患者様と向き合う喜びを感じる一方で、経営と施術の両立は大きな課題です。限られた時間の中で、効率的な時間管理と業務分担が求められます。

開業当初は、多くの業務を一人で抱え、時間不足に陥りました。しかし、売り上げが月30万円に到達したことで業務委託を依頼することで、徐々に業務効率化を実現し、心身ともに余裕が生まれました。

時間管理と業務分担は、経営と施術の両立を実現するために不可欠です。試行錯誤しながら、自分に合った方法を見つけることが重要です。

孤独との戦い：仲間との交流や情報交換

開業当初は、患者獲得や経営と施術の両立など、多くの課題に直面しました。特に孤独との戦いは、精神的に大きな負担となりました。

情報収集やアドバイスを求めようと周囲を見渡しても、同じ境遇のOTはほとんどいません。一人で悩みを抱え込み、不安や焦燥感に駆られることも少なくありませんでした。

しかし、そんな時、同じ志を持つ仲間との交流や情報交換が、大きな支えとなりました。

孤独と戦いながらも、仲間との交流や情報交換を通して、困難を乗り越えていくことができました。

開業を目指すOTの方には、ぜひ積極的に仲間との繋がりを作ることをお勧めします。情報交換や互助を行うことで、孤独感を和らげ、共に成長していくことができるでしょう。

4.整体院で売上を維持する施策

患者数増加：リピーター獲得に注力

開業当初は患者数が少なく、経営が不安定になることもありました。そこで、リピーター獲得に注力することで、患者数を着実に増加させてきました。

具体的には、以下の取り組みを実施しています。

• 丁寧なカウンセリングと施術: カウンセリングは20分以上実施。患者様のニーズをしっかりと把握し、一人ひとりに最適な施術を提供
• アフターフォロー: 来院日にお礼メール・前日に来院リマインドメール等の定期的な連絡やメルマガ配信で、患者様との繋がりを維持
• イベント開催: 地域の福祉用具販売店にて3ヶ月に1回の無料施術体験・健康セミナーを開催。見込み、患者様との交流を深めるイベントを開催
• 口コミ対策: 患者様に満足度の高い施術を提供することで、口コミによる紹介を促進

これらの取り組みを通して、患者様から信頼を得ることができ、リピーター獲得に成功しました。

リピーター獲得は、安定した経営を実現するために不可欠です。患者様との信頼関係を築き、満足度の高い施術を提供することで、リピーター獲得に繋げましょう。

新メニュー開発：顧客ニーズへの対応

顧客ニーズへの対応は、新メニュー開発において最も重要な要素です。顧客満足度を向上させ、リピーターを獲得するために、以下の点に注力しました。

• ダイエットコースの導入：腰痛や膝痛の原因の一つである体重増加にアプローチ
• 腰痛対策の靴を割引価格で販売：福祉用具販売店と提携し、当院の紹介者には30%オフで靴を販売していただいた

顧客ニーズを常に意識し、顧客満足度を向上させる努力を続けることが継続来院につながります。

ちなみに靴はアサヒメディカルウォークをお勧めしていました。1万円以上するため安く購入できることに患者様は喜ばれていました。

まとめ

開業は決して簡単ではありませんでしたが、患者様の笑顔に励まされ、日々成長を実感しています。

このブログが、同じ夢を持つ方の参考になれば幸いです。