この記事は担当PTに不満を持っている人向け。
これから人生のかかったリハビリを優秀な理学療法士に任せたい。
全ての患者がそう思っているでしょうし、私も同感です。
とはいえ
・ 一度担当してもらった手前、言いづらい
・ 担当を変えたと看護師や医師、リハビリスタッフ等にクレーマーとレッテルを貼られるんじゃないか?
・ 元の担当者と顔を合わせたら気まずいし、傷つけてしまうのでは?
と考える方も多いと思います。
そこでこの記事では、担当理学療法士は変え方を、元作業療法士である私が解説します。
具体的には
・ PTに不信感を抱いた時は直感を信じた方がいい理由
・ 嫌がられる?担当替えはむしろ感謝される理由
・ 具体的な担当を変更する手順
の順番にご紹介していきます。
3分くらいで読めますし、将来が変わる可能性が高いので、まずはご一読を!
このPTで平気か?自分の直感を信じた方がいい理由
あなたが感じた若手PTに対する違和感、それは「担当を変えた方が良いサイン」です。
経験年数と技術は比例しません
リハビリ業界では経験年数と技術は比例しません。
卒業したての1年目は大体横並びですが、2年目からは優秀軍とそうでない人の差がどんどんひらいていきます。
リハビリ業界は資格を剥奪されることはないので、その後勉強しなくても、学生時代の知識と周囲と似たような訓練をおこなっていればクビになることはありません。
おそらくあなたが感じた違和感の正体は、勉強をしていない・向上心のない部分だと考えられます。
最近勉強になった研修会や書籍があるか聞いてみよう
あなたを担当しているPTが熱心な勉強家であるかは、たった1つの質問でわかります。
たったこれだけ。
勉強していないPTなら大雑把な回答をするか、話をはぐらかします。
ビックカメラに行って超マニアな店員さんだと、コアな部分をこちらが理解するまで懇切丁寧に話してくるのと同様、本当に勉強しているPTなら長文で答えられる質問です。
担当してくれたPTに悪い?気にしなくてOKです
担当替えをすることが悪くありません。むしろ感謝されるので安心してください。
言ってもらわないと気付かない
不満は言って貰えた方がその人やリハビリテーション科全体のタメになります。
「この程度で満足するだろう」とリハビリや勉強の手を抜く人は少なからずいます。
その事実を上司が気付いていなかったり、黙認しているケースもあります。
患者様が声をあげることで初めてリハビリ科の問題として浮き彫りになるので、あなたの発言は逆にありがたいです。
相手の人生より自分の人生の方が大事です
相手が数日落ち込むことと、自分の一生大事にしたいのはどちらですか?
脳梗塞の麻痺が回復するのは6ヶ月(諸説あり)です。
6ヶ月後に後悔しても遅いので、自分が信頼できるPTに体を任せましょう。
担当PTも一瞬は落ち込むかもしれないけど、のちのPT人生で「あの時の経験があったから成長できた」と思う日がいつかきますので、ご安心ください。
担当PTを変える具体的な手順
担当を変えるのは結構カンタンで、主治医に伝えればスムーズに事が運びます。
主治医に担当変更の意思を伝えよう
担当を変えたいなら、まずは回診にくる主治医にPTを変更したい意思を伝えます。
もし主治医にあまり会えない場合は、看護師から主治医に電話してもらってください。
主治医→リハビリテーション主任→担当スタッフの順に話が伝わります。
リハビリ主任との面談がある
次にリハビリ科の上長との個人面談があります。なぜ担当を変更したいのか正直に話しましょう。
その際に次の担当に求める基準も伝えると良いです。
勉強しないPTに一生モノの体は預けなくてOKですという話
本記事では、PTの担当を変えたいときの対処法をお届けしました。
とある記事では「新入社員を育てる気持ちで患者から指導してあげて」と書いてあるのを見かけましたが、自分の人生が掛かった時間を無駄にすることはありません。
街のマッサージ屋が気に入らなければコロコロ変えていいように、理学療法士も不安な奴は変更してOKです!
逆に患者さんが声をあげれば病院から感謝されるくらいですので、気にせずに主治医に相談してみてくださいね。
あなたの麻痺が回復することをお祈りしております。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。